夏期東京湾海風の長期年代変化
完了
早川 裕弌
近年、関東内陸地において、夏場に最高気温の更新や猛暑日が続く事が問題視されている。その要因の1つとして、首都圏の開発により、海風の内陸進入が遅れ、海風による冷却効果が効きにくくなっている可能性が指摘されていた。そこで、1960年代と2000年代の気象庁観測データを用いて、東京大手町と埼玉県熊谷市における海風進入時刻を統計的に導き出し、海風の長期年代変化の把握を行った。また、重回帰分析により、海風進入時刻の定量化を行い、それを利用して都市化と気候変動の海風への影響を分離した。その結果、都市化に伴って、熊谷への海風進入が統計的に30分程度遅くなった事が示された(寝占ら,水工学論文集,第59巻)。一方で、同一気候条件の下で異なる時代の土地利用データを用いたシミュレーション(Kusakaら,日本気象学会,vol.78)では、2時間という大幅な遅延が確認されており、2つに大きな乖離がある。海風に対する都市影響を議論する際には、都市化による影響だけに着目するのではなく、総観的な気候場の影響も考慮する必要性があると考えられる。そこで、本研究は、1960年代と2000年代における、再現性の高い土地利用データを用いた都市化の影響と、気象庁の長期再解析データを用いた気候変動の影響の双方の影響が作用することによって生じた関東における海風挙動の長期年代変化を、シミュレーションを用いて議論することである。
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寝占 祐太 / 東京工業大学理工学研究科国際開発工学専攻
神田 学 / 東京工業大学理工学研究科国際開発工学専攻
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昭和45年国勢調査メッシュ データセット
昭和45年国勢調査 メッシュ 都道府県単位 データセット
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